ダイエットのためのジョギング よくある勘違い
はじめに
この記事を読んでいる方の中には、ダイエットの為にこれからジョギングを始めたいんだけど・・・。
でも、ジョギングに対していろんなマイナス要素があって、なかなか始められない。そう言う方も少なくないでしょう。
ですが、一般的に言われていることが、実は勘違いであることも少なくありません。そんな勘違いを無くし、正しい知識を得ることで、少しでもあなたがジョギングを始めようと思ってくださることを期待して!
速いペース(スピード)じゃ無きゃ痩せない?
やっぱり、速いペースで走らなければ。ハァハァ、ゼィゼィ言うようなスピードじゃ無きゃ、痩せられない。と今でも勘違いしている人がいるのでは無いですか?
確かに、消費カロリーには運動強度も関わってきますから、速いスピード(高い運動強度)で走ればより多くのカロリーを消費する事になり痩せることに繋がるでしょう。しかし、消費カロリーには運動を続けた時間も一つの要素となります。
ですから、同じ距離を短い時間で走るのと、長い時間掛けて走るのでは、消費カロリーに大差はありません。
早くきついペースで走って、翌日は疲れて走れなくなるよりも、翌日も走りたくなるような、ゆっくり楽しめるペースでのスロージョギングでも痩せることは出来ますし、長続きさせることが出来ます。
それに、ゆっくり走った方がより脂肪を燃焼させます。詳しくメカニズムを説明すると長くなってしまいますので、簡単に解説すると、体を動かすためのエネルギー源は糖質と脂質です。早く強い爆発的な力を出すためには、主に糖質が使われます。弱くゆっくり持続的な力のためには主に脂質が使われます。このことからも速いペースで走るよりも、ゆっくり走った方が脂肪を燃焼させるのには最適なのです。
20分以上走らないと脂肪は燃えない?
運動を始めて20分過ぎたあたりから脂肪は燃焼し始める・・・・。これも大きな勘違いです。前述したように脂肪はゆっくり強度の低い運動をすることで燃焼しやすくなるのです。たった5分でも。
でも、ゆっくり走ればたった5分でも脂肪は燃焼しますが、その燃焼する量は限られてきますよね。世間的に20分脂肪燃焼説が広がったのは、適度な運動時間ということで、「20分くらいは運動しましょう。」と言うことでは無いでしょうか?
たった5分のスロージョギングでも脂肪は燃焼しますから、連続して20分以上の運動時間を確保できない、忙しいあなたでも、5分刻みのスロージョギングで充分です。
5分ずつ4回走れば20分走ったことになります。それでも、充分ダイエットの効果はあると思いますよ。
いっぱい着込んで汗をたくさんかいた方が痩せる?
真夏なのによくジャージの上下や、ウインドブレーカをきっちり上下着込んで走っている人を見かけます。ひどい人は軽量前のボクサーさながらにサウナスーツを着て汗だくになりながら走っている人を見かけます。
私からすれば何のために、そんなに着込んで走ってるの?
と疑問を感じてしまいます。
汗をたくさんかいたら、痩せられる?!
大きな間違いです。確かに、大汗をかけば直後の体重は減るでしょう。
しかし、それは、見た目の体重が減るだけで、水分補給すれば戻ります。
真夏に大汗かいたら、それこそ脱水症状を起こし、体調が悪くなり走れなくなります。真夏にジョギングをするときは,日差しの強い時間帯は避け、できる限り涼しく、快適に走れるようにすることを心がけましょう。
運動前後のストレッチは必須?
確かに、運動前の準備運動、いわゆるストレッチは大事かもしれません。ストレッチをする事で筋肉をほぐしたり、関節の可動域を増やしたりと、機械に潤滑油を差すような物です。
しかし、実際のジョギングの前に準備運動をして、終わったら整理運動をして・・・と何かと忙しいあなたは、そんな時間取れないから、「やっぱり走るのや〜めた。」と思ってしまうかもしれませんね。
そんなことで、せっかくの走る意欲がそがれるのはもったいないから、走る前のストレッチは省略してもかまいません。なぜなら、おすすめしているスロージョギングは、そのものが準備運動のような物だからです。
アスリートの練習は、まず軽いジョギングから始めます。軽いジョギングで体を温めた後、体操やストレッチをしてから、練習を開始します。
この軽いジョギングがあなたにとっての練習の本番ですから、スロージョギングをしながら体を温めて体がほぐれれば、それだけでOKなのです。
走り終わった後、お風呂に入ったときなどに軽く体操や筋肉をもみほぐすなどをすれば整理運動もOKです。
まとめ
間違った常識や勘違いで、あなたの走る意欲を妨げてきていたかもしれませんが、これを読めば、少しは「楽に走ってみようかなぁ」と思われませんでしたか?
そう思っていただければこの記事を書いた甲斐があります。
しかし、まだまだ走る意欲が湧かないと言う方は、コチラの記事を参考にしてみてください。
日中も涼しくなり走りやすくなりますが、逆に朝晩は暗く、また寒くなってきます。寒くなれば筋肉も収縮し間接の可動域も狭まってきます。走り出すときは暖かい格好をして、体が温まってきたら脱げるような準備も必要かもしれません。
決して、無理はせず、どこか痛くなってきたら2,3日休む勇気も必要です。